「低カロリーなものを選んで食べているのに痩せない。」
そんなスランプに陥っているあなたは、一刻も早く間違ったダイエットをしていることを自覚しましょう!
ダイエット=カロリーコントロール、と思われがちですが、そんな目先の数字だけの操作でうまくいくほど、ダイエットは単純ではないのです。
世には「低カロリー」や「カロリーゼロ」の商品が溢れかえっています。しかし、カロリーがないものばかり選んで、1日に数百キロカロリーしか摂取せずに、健康な体を手に入れられるでしょうか?
ダイエット成功の秘訣として、カロリーよりも大事な基準があります。
その数値を理解することで、あなたもきっと健康に痩せることができますよ。
今まで面倒で苦しかったカロリー計算から抜け出しませんか?
カロリー値よりも大事なのは「◯◯値」
本日のキーワードこそ、この◯◯に入る言葉。
それが「GI」値です。アルファベットそのまま「ジーアイ」値(ち)と読みます。最近だとたまに「低GI食品」などとパッケージに書かれた商品も見かけますね。
実際は、「聞いたことあるけどよく知らない」なんて方が多いと思います。
GI値=血糖値の上がりやすさの数値のことです。
GI値が低ければ血糖値が上がりにくく、GI値が高ければ血糖値が上がりやすく、そんな数値です。
ダイエットにおいては、低カロリーの食品よりも低GIの食品を選ぶことが大事で、それはつまり、いかに血糖値を急激に上げないかが重要であるとも言えます。
血糖値とダイエットの関係
そもそも「血糖値」が食事とどう関わっているかご存知ですか?
難しいことをゴチャゴチャ書いても、混乱すると思うのでざっくり説明します。
血糖値は、簡単にいうと
①空腹の時には下がっている(低血糖)
②食べると上昇する
また急激に血糖値が上がると、その反動で急激に血糖値は下がります。
この時、インスリンが大量に分泌されます。
大量のインスリンが分泌されること=体が脂肪を溜め込もうとするのです。
血糖値の急激な上昇は、インスリンの大量分泌を招き、脂肪を溜め込むだけでなく血糖値が急降下してしまいます。怖いですよー。
血糖値の急上昇と急降下で食欲が止まらない!
上で書いたように、血糖値は、急上昇すれば急降下します。急降下して血糖値が低くなると、上記①の通り「空腹」=「食欲が湧く」状態になります。
食べても食べても、「食欲がある」状態。つまり、食欲が止まらない!!という非常に危険なループに陥ります。
「いつも通りの食事をとったのにすぐお腹が空いてしまった」という経験はありませんか?
それは、血糖値が急上昇して急降下した結果かもしれません。
でも大丈夫!!
最初に紹介した「低GI」の食品を選んで取り入れれば、血糖値の上昇を緩やかにすることが可能です。
昔流行った「低インスリンダイエット」
2000年前後に流行ったダイエットで「低インスリンダイエット」というものが流行ったのを覚えていますか?
あのダイエット方法は、つまりこの血糖値コントロールのことなのです。
流行するダイエットは、すぐに忘れ去られてしまう….そんなイメージですが、この「低インスリンダイエット」は、そのネーミングこそ廃れましたが(笑)、とても重要なことを私たちに残してくれたと思っています。
実はこの「低インスリンダイエット」、流行った当時高校生だった私も、少しだけ本を買って勉強しました。
学生で、親の作る料理を食べていたため食材選びはできませんでしたが(今思えば言い訳ですね!笑)、「食前に牛乳を、食後にコーヒーを」だけでもOKと書いてあったのを実践し、実際に数kg痩せた記録があります。
その後は、というと、「そもそも低インスリンダイエットというものを理解していなかった」ため、別のダイエットをしたりしてリバウンドしたのですが(笑….えない!)
太りにくく痩せやすい体質になるために
カロリー計算は今日で終わりです。
今日からは、GI値を意識してみてください。
わかりやすく比べることができるのが、蕎麦とうどん。
皆さんは、どちらの方が低カロリーだと思いますか?カロリーが低いのは、実はうどんなのです。
しかし「蕎麦がダイエットにいい」とかよく耳にしますよね?これはGI値が低いのが蕎麦だからです。
蕎麦の方がうどんよりも血糖値を上げにくい。だから血糖値を急激に下げることもないし脂肪も体にたまりにくい、ということなのです。
気になるGI値は、様々な資料で知ることができますが、ここではパナソニックさんのサイトを紹介します。
→https://club.panasonic.jp/diet/calorie_control/gi/foodlist.html
最後に
「結局、何kcal食べればいいかわからない。」
カロリーを気にしているあなたは、美意識が高い証拠です。その気持ちを忘れないでください。
でも、カロリーだけでナーバスになっているのならば、せっかくの美意識も勿体無いことになってしまいます。
様々な場面で、「量より質」と聞くことがないでしょうか?
ダイエットにおいても、まさしくこの言葉が当てはまります。
カロリー(量)ではなく、GI値(質)。
カロリーを一切無視して良い、ということは言いません。しかし、カロリーを摂取しなかったからといって美しくなる訳ではありません。
血糖値と上手に付き合って、栄養を取りながら綺麗になっていきましょう!!